双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:azami 投稿日:2011/02/22(Tue) 23:09
双極II型障害の妊娠中および分娩後の管理:要約これは,私のサキさんのHPにある妊娠コンテンツを補完するために翻訳とりかかりました。
残念ながら要約に書いてある程,凄い内容はないです。
妊娠中の双極性障害に関する情報は限られていますが,双極I型より,II型の方が軽症で薬も少ないので,妊娠を試みられ人も多いかと思います。Can J Clin Pharmacol. 2009 Winter;16(1):e33-41. Epub 2009 Jan 22.
カナダ臨床薬理学誌 2009年 冬季号 (カナダ臨床薬理学会とカナダ集団治療学連盟の公式誌です。)原題:Management of bipolar II disorder during pregnancy and the postpartum period--Motherisk Update 2008.
Sharma V. 著者:シャーマ VMotherisk Update は,いろいろな病気の母親と生まれてくる子供を守るプロジェクトです。
要約
双極性障害のスペクトラムには,双極I型(BPI),双極II型(BPII),特定不能の双極性障害(BPNOS)が含まれている。後2者は合わせて生涯有病率が3.5%と考えられ,一方BPIの有病率は1%である。BPIIとBPNOSを加算した有病率が高いにも関わらず,驚くほど僅かの事しか,これらの病気の妊娠中と分娩後の経過や治療について知られていない。短い軽躁状態は早期の産褥期の15%の女性に多く見積もって起こり,予備的証拠によれば,幾人かの患者の産後のうつ病はBPIIやBPNOSに関連するかもしれない。
しかしながら,BPIIやBPNOSの妊娠中の大うつ病エピソードの急性と維持期の治療に関するデータはほとんどない。
そして産後のうつ病の急性と維持期治療の為の,臨床医が決断を下せるのに役立つ,精神薬理学的研究は全くない。
� �らに,双極性障害が疑われる患者に出産前と,後において,スクリーニングの診断をする手段もない。この論文は,現在のBPIIとBPNOSの妊娠中の診断,治療に関する文献のレビューをし,分娩後の時期においてこれらの病気を捉えて,治療する推奨を行うものです。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:azami 投稿日:2011/02/22(Tue) 23:14
双極II型障害の妊娠中および分娩後の管理:イントロダクションイントロダクション
双極スペクトラム障害には双極I型障害(BPI),双極II型(BPII),特定不能の双極性障害(BPNOS)が含まれています。
BPIは再発する躁病エピソードとうつ病エピソードで特徴づけられ,一方BPIIはうつ病相が大多数を占める病気で,軽躁病は稀に見るエピソードです。
BPNOSの病気の経過はやはり躁病とうつ症状に区切られますが,その症状はDSM-IVのBPIやBPIIの診断クライテリア閾値に達しないものです。
ほとんどの双極性疾患(バイポラリティ,bipolarity,双極性障害を広く捉えた概念)はBPIの領域を越えた所に存在する証拠が蓄積しています。米国国立合併症調査再検(U.S. National Comorbidity Survey Replication,NCS-R)は2007年に出版されたけど,それでは生涯有病率推定で,BPIが1.0%,BPIIが1.1%,BPNOSが2.4%でした。
BPIIとBPNOSの加算した有病率が高いにも関わらず,驚くほど少しの事しか,妊娠中,分娩後の時期のこれらの病気の経過や治療について分かっていなかった。
双極性障害の妊娠,授乳中の薬物治療は大きな臨床的,倫理的ジレンマを突きつけます。
治療にあたる医師は母親,生まれセ来る彼女の子孫,彼女の家族から,病気のインパクトを最少にするように注意深くバランスをとらねばなりません,そして潜在的に有害な影響を,胎児や,新生児に与える向精神薬から守らなければいけません。もう1つの大きな挑戦は,BPIIとBPNOSの患者は,大うつ病性障害(MDD)としばしば誤診されて,その結果不適切な治療に� ��っている事です。上述のNCS-Rの統計によれば,BPII患者のたった16%が,BPNOS患者のわずか8%が適切な治療を受けていました,それに対してBPI患者では25%が適切な治療を受けていました。同じメカニズムから,薬物治療を受けていない患者の比率はとても高かった,すなわち,BPIは36%,BPIIは46%,BPNOSは68%でした。
妊娠中の双極性障害のデータは限られていて,矛盾していました。妊娠は伝統的には,双極性障害の経過にポジティブな効果を与えると考えられていました,すなわち研究では精神科への入院のリスクが減り,自殺のリスクも減るという研究がありました。最近のコホート研究(年代層別研究)では,逆の矛盾した結果を出しました。
妊娠の病気への保護的効果は,抗うつ薬のもたらした気分不安定性に打ち消された可能性� ��あります,この研究でそれらの可能性を追求すべきでした。
分娩後の時期は,双極性障害に関連して,気分や精神病性のエピソードが特に再発しやすい時期と一般に見られています。
注入時の極度の疲労
この短いレビューは現存する文献で,BPIIとBPNOSの妊娠中と分娩後の時期の管理を扱ったものを,討論するものです。
分娩前後のBPNOSに関しては情報がありませんでしたので,BPIIと言う術語を,この論文ではBPIIとBPNOSを言及するものとします。
この論文の主目的は,これらの病態の検出と適切な治療に関する認識を高め研究を刺激する事です。
妊娠と授乳中の薬の使用に関わる危険については,この論文では取り扱いません,それはこの問題に関する論文のどこかで討論されるからです。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:Yoca 投稿日:2011/02/23(Wed) 09:28
>azamiさん詳しい情報ありがとうございます。
まだゆっくりとは読めていないのですが、またブログお邪魔させてもらいます。>妊娠は伝統的には,双極性障害の経過にポジティブな効果を与えると考えられていました,すなわち研究では精神科への入院のリスクが減り,自殺のリスクも減るという研究がありました。
私が妊娠中に精神科医に聴いた話では、一般的には妊娠中は躁転することが多く、出産後にうつ転する患者が多いとのことでした。
とはいえ、妊娠している季節なども関係してくるでしょうから、個人差が大きいとは思います。
ただ、なぜか妊娠前期に入院しなければいけないほど激躁になるケースもあるそうですね。日本ではまだ、躁うつ病患者で出産する女性が少ないので統計を取るのも難� ��いでしょうが、アメリカなどでは珍しくないのですよね?
アメリカでは、胎児への危険性よりも母体を優先して、安定期に入ったらリーマスを服用する勇敢な妊婦もいる、という話は、昔この掲示板でも書いた覚えがあります。
私個人のことでいえば、やはり妊娠中は気分安定薬を切っていたため、多少上がりぎみにはなりましたが、なんとか乗り切れました。
産後一年はうつでつらかったですが、主治医の心配していたようなホルモンの変化による産後うつはみられず、純粋に子供の世話が体力的にきつかったせいだと思っています。子供が1才すぎた頃から急激に良くなり、今は妊娠前よりずっと快復しています。むしろ子供のおかげ(いろいろな意味で)と思います。
精神疾患の患者でも、子供が欲しい人は� ��った以上にいます。子供がいる家庭がベストとは決して思っていませんが、病気だからといって安易にあきらめさせるようなこともいかがかと考えています。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:azami 投稿日:2011/02/23(Wed) 22:17
>私が妊娠中に精神科医に聴いた話では、一般的には妊娠中は躁転することが多く、出産後にうつ転する患者が多いとのことでした。:これに関しては様々な文献が発表されており,それらは微妙にニュアンスが異なります。
この論文の引用文献の4-8までは,妊娠は躁うつ病に保護的に働き,コントロールもよくなり,自殺も減るというものです。
4. Sharma V, Persad E. Effect of pregnancy on three patients with bipolar disorder.
5. Grof P, Robbins W, Alda M, et al. Protective effect of pregnancy in women with lithiumpresponsive bipolar disorder.
6. Kendell RE, Chalmers JC, Platz C. Epidemiology of puerperal psychoses.
7. Appleby L. Suicide during pregnancy and in the first postnatal year.
タダ
8. Marzuk PM, Tardiff K, Leon AC, et al. Lower risk of suicide during pregnancy.それに対して,文献9-10は,そうとも言えないと言うものです。
9. Viguera AC, Whitfield T, Baldessarini RJ, et al. Risk of recurrence in women with bipolar disorder during pregnancy: prospective study of mood stabilizer discontinuation.
タダ
10. Blehar MC, DePaulo JR, Jr, Gershon ES, Reich T, Simpson SG, Nurnberger JI, Jr. Women with bipolar disorder: findings from the NIMH genetics initiative sample.
2つの文献はタダで全論文がDLできます。ただ全ての論文を取り寄せて,翻訳するのは手に余るので,アブストラクトへのリンクのみとします。出産後すべてうつ転すると言うのも単純化しすぎで,シャーマの総説だと,出産後かなりの女性が軽躁状態になってから,その後に1部の人はうつになるそうです。
また妊娠3ヶ月間は,どうしても急速に薬を中止しようとするのでその影響も考えられます。妊娠初期に激躁になるのは,その影響もあるでしょう。
また妊娠中にうつ転する人も,少なからず居るそうです。
アメリカ人は,やや楽観的で,薬を服用中に,うっかり妊娠している事が分かっても,宗教観などから中絶せずに妊娠を続行する傾向にはあり,患者自身の意向を医療従事者が尊重します。精神疾患� �からと言って,妊娠・出産が勧められず,同じように危険がある身体疾患(腎臓病,糖尿病,心疾患など)では,英雄視されるのは,やりきれないです。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:Yoca 投稿日:2011/02/24(Thu) 10:29
>azamiさん>精神疾患だからと言って,妊娠・出産が勧められず,同じように危険がある身体疾患(腎臓病,糖尿病,心疾患など)では,英雄視されるのは,やりきれないです。
同感です。最近では、重度の精神障害者(統合失調症、双極性障害など)の子育てもメディアで取り上げられるようになってきたことは、うれしいことですが。
私もテレビに出ようかな。
ティーンエイジャーの肥満*
また、男性については、生物学的にはほとんど問題がないにも関わらず、子供を持つことに否定的な意見が時にあることは悲しいです。
確かに、現実としては、経済的なことやその他、困難はありますが、それは健常者の家庭でも多かれ少なかれあることです。
私は、夫婦で精神障害者であるおかげで、子供も簡単に保育園に入園させることができ(土地柄もありますが)むしろ得しているとさえ思いますよ。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:雨音 投稿日:2011/02/24(Thu) 13:01 No.13053
昨日レスを書いて考え直し削除したのですが、もう一度失礼します。azamiさんとYocaさんのやりとりを読んで思ったのですが、どうも食い違いますよね。
リーマス等、薬の催奇形性については、客観的データで判断できますが、妊婦が妊娠中に安定するかしないか、産後の経過、というのは、限られた症例での研究、精神科医であれば経験値(自分が診た患者)、患者であれば全く個人的な経験談になってしまいます。妊娠・出産や、リスクに関する考え方(アメリカは、基本的に自己責任と想像します)、人種差(欧米人に比べ日本人はつわり等が重い印象がある)、宗教的要素、個人差、色々な要素が複雑にからみあい、これを均等化させて研究にまとめるのは至難の業なので、小規模な論文しかないのだろうと思います。
>>精神疾患だからと言って,妊娠・出産が勧められず,同じように危険がある身体疾患(腎臓病,糖尿病,心疾患など)では,英雄視されるのは,やりきれないです。
私の身内に、心疾患で優生保護法に引っかかった女性がいます。精神疾患だけが不利とは思えません。
いずれにせよ、英雄視って、周りがどう思うか、視聴率狙いのメディアがどう取り上げるかなど、関係ない人の、一時的な無責任な好奇心であって、どうでもいいと思います。大事なのは「子供の幸せ」ではないでしょうか?
発病した時点で子供がいたのならともかく、発病し、寛解していない段階で産むのでしたら、それなりの慎重さがあってしかるべきと思います。
子供は親のエゴで産まれてくるのですから。私自身も子供について考 える機会がありましたが、「産む」ことはできても「育て上げる」のは無理だと考えました。
本題から大幅にずれて恐縮ですが、この手の研究は大体、妊娠から授乳期を対象としており、それ以降はほったらかしです。
親業って、子供を妊娠し産み落として終わりではないです。成人まできちんと育て上げるまでが親の責任だと思います。精神疾患を持つ親から生まれた子供のProspectiveあるいはRetrospectiveな研究があれば興味深いのになと思いました。
むろん、親が健康体であれば問題はないなんて全く思っていません。
私の母は私の病気を「健康に産んだ」と言い認めません。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:Yoca 投稿日:2011/02/24(Thu) 14:29
>雨音さん私は今まで(妊娠中から)azamiさんと妊婦の服薬等について話し合ってきましたが、一度もかみ合わなかったことなどないと思ってますが。
もちろん、azamiさんは世界中の論文を読んで、情報を与えて下さっていますし、私は私で、自分の周りの医師や、自分自身の経験をazamiさんやみなさんにお伝えして、少しでも参考になればと思っているだけで、基本的な立場が全く違いますので、文章の書き方が違ってくるのは当然です。
はっきりいって今、動揺しています。
長い間雨音さんとのやりとりがありましたが、体調がお悪い時でもいつも聡明で、決して他人に不快感を与えたりしない方でした。でも、こと母子の話になると、冷静になれないようですね。
>子供は親のエゴで産まれてくるのですから 。
それは、雨音さんの考えであって、例えば天からの授かりものと考える人もいるし、いろいろなのではないですか。
あなたがお母さまやご家族にひどい仕打ちを受けたことはそれなりに知っていますが、それを他の人にも押し付けるのはおかしいですよ。
私自身祖父の代から精神疾患でめちゃくちゃな家庭に育ちました。
だからといって、あなたは私がまともに子供を育てられないと仰いますか?あなたは私が妊娠した時から知っていますよね。
その時から、冷静な意見を下さっていると信じきっていましたが、三年以上もの間、ずっと恨めしく感じていたのですか?ものすごく悲しいです。だいたい優生保護法自体問題のある法律です。私は生物学を専攻した人間ですから、優生学を尊重する派閥と、� ��れに反対する派閥があるのは知っています。結論を出すのは難しいですが、私自身は大反対です。
自分ばかり損しているような書き方をなさいますが、休職しながらもキャリアウーマンとして働いている雨音さんがどんなにうらやましいか。
それはお互い、隣の芝生はよく見えるということではないですか。そもそもこちらは躁鬱病専用掲示板ですので、科学的な議論をしたいので、あなたの主観的な見方で議論を振り回さないで下さい。
私以外にもたくさんの子育て中の患者(男女とも)があなたの文章を読んで、不愉快になったと思いますよ。
片頭痛と妊娠
もう二度とこんな自分勝手な書き込みをしないで下さい。
ACで悩んでいるなら、そちらのサイトで話して下さい。
私の反論に文句があっても、この掲示板で延々と水かけ論をするつもりはありませんので、直接レイモンドさんにご連絡下さいませ。
気の強い私の文章なので、お気を悪くしたかと存じますが、これでもつとめてレスしたことはわかって下さい。失礼しました。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:雨音 投稿日:2011/02/24(Thu) 15:01 No.13056
>Yocaさん感情的になっているのは、あなたの方です。
自分が発病後に妊娠出産したことを否定された気持ちになりましたか?誰がそんなことを言いましたか?
科学的議論といっても結局、行きつくところはご自分の体験談ですよね。
それに私は、発病した時に既に子供がいた場合は除外して書いています。ちなみに私はYocaさんが妊娠中はサイトを見ていなかったのか、出産した後のことしか知りません。
私は妊娠中のデータや論文についても先に意見を述べていますが目に留まらなかったようですね。
ちなみにazamiさんが張られたリンク先の原文も読んだ上ですよ。azamiさんとYocaさんの話がかみあわないと言ったのは、妊娠中に躁になるのか、産後鬱になるのか、実際どうなのだろう?という範疇の内容の ことです。要するに、個体差がありすぎて一般化できないと。続きを読めば文脈で分かることです。
妊娠出産関連論文で決定的なものがない理由について考察した上で、「無事に妊娠出産すればいいわけではない、それ以降も大事、そういうデータも望ましい」と意見しただけです。
確かに最後の母に関するの一文は余計だったかもしれませんが、私の言葉尻をとらえて過剰反応し、優生保護法がどうとか私が働いてることや言ってもいないこと、ご自身の家族歴など、それこそスレに全く関係ない話を長々と持ち出すのは止めてください。
私が「こころの放課後掲示板」で話していることは、あそこに留めるべきでしょう。あなたは私に対して「二度とこういう投稿はしないでください」と言う権限はありません。
「気の強い私だから」などと確信犯的に言い訳した上で、個人攻撃をし(ルール違反)、言いがかりをつけサイトを追い出そうとするようなことを書いた挙句、管理人に丸投げ(ルール違反)して書き逃げするような無責任な行動は慎んだ方がよろしいかと存じます。>Azamiさん、失礼しました。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:azami 投稿日:2011/02/24(Thu) 18:31
雨音さん>脳死移植で腎臓とすい臓の同時移植を受けた40歳女性が出産 国内初、大阪大病院。女性は出産への強い希望があり、移植後に必要な免疫抑制剤という薬も副作用の少ない種類に変更した。一度流産したものの、今回の2度目の妊娠は、順調に推移し、妊娠38週の13日夕、帝王切開で2882グラムの男児を出産した。のニュースをどう思います。
40歳で高齢出産ん,免疫抑制剤も弱めたと言え使用下の妊娠・出産でかなり無理したでしょう。夫婦が相当強硬に望んだのでしょう。
彼女の原病の1型糖尿病は小児期に発症しインスリン注射でなければ治療できないから,両親は育てるのに苦労した筈です。家族の執念が感じられますね。上記のニュースを考えると,雨音さんの身内の心疾患のケースは,心臓 移植が,最近行われたサウジ男性への筋肉幹細胞移植治療か,単純に薬物治療の進歩で,妊娠・出産可能になったかと思います。
でも,やはり精神疾患患者と身体疾患患者の生殖補助医療に関する微妙な周りの空気の差は感じます。
ふつうの親なら子供の幸せを望むけど,子供が親を選べないと同様,親も子供を選べません。神の見えざる手に任せるしかありません。>精神疾患を持つ親から生まれた子供のProspectiveあるいはRetrospectiveな研究があれば興味深い・・・
:方法論的な問題点はあるのですが,この手の研究も山ほどあります。統計用語が一杯で退屈なのです。Yocaさん>世界中の論文ではなく,世界各国で書かれた英語と日本語で書かれた論文だけです。
私は,みんなからの,意見の異なる,多様性� ��あるレスを求めるので,どんなレスでも誰からか書き込まないでとは,言いません。それはサキさんやレイモンドさんの役割です。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:azami 投稿日:2011/02/24(Thu) 19:03
BPIIを大うつ病性障害(MDD,大うつ病)と誤診する事(抜粋,全訳はブログを)。(前略)軽躁はBPIIを特徴づける特徴ですが,しばしば見過ごされ,その事によってこの病気が低めに診断されたり,誤診されたりします。
表1は出産後のうつ状態の双極性素因の手がかりを描いたものです。(中略)表1 分娩後の双極性素因(バイポラリティ)の手がかり
● 分娩後の軽躁病
● 分娩後直ちにうつ状態が始まること
● 非定型的特徴(DSM-IV診断基準,(非定型うつ病で見られるような物,訳注),観念奔逸,合併する精神症状
● 第一度親族に双極性障害の家族歴
● 抗うつ薬への反応性(非常に速い反応,無反応性,(軽)躁の誘導またはうつ病性混合エピソードの誘導,反応が乏しい事)
分娩後の軽躁状態は,母性を経験した事に関連する正常な喜びと誤解されます。DSM-IVの診断基準は軽躁を,分娩後に起こる特定用語に入れていません,つまりBPIIの女性はしばしば分娩後大うつ病にかかっていると誤診されるのです。
一般的な知識の不足によって,臨床医は気分高揚エピソードを尋ねないし,特に訊かれない限り女性は軽躁症状の事を報告するのを怠り,その代わりにうつ症状に焦点をおいてしまうかもしれません。
双極性女性の分娩前と後に使う為に特別にデザインされた質問用紙などの道具はありません。一般に使用される,エジンバラ分娩後うつ病スケールや,分娩後うつ病スクリーニング・スケールなどのスクリーニング手段は,双極性障害の女性に有効であ� �とは証明されていません。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:雨音 投稿日:2011/02/24(Thu) 20:40 No.13060
azamiさん、翻訳の途中なので、ご質問の件のみレスしますが
>>脳死移植で腎臓とすい臓の同時移植を受けた40歳女性が出産 国内初、大阪大病院…azamiさんも書かれていますが「執念」の一言に尽きると思います。
そこまでしても、実子が欲しかったのであれば本人も危険は承知だったのだろうな。
無事に出産させた医療チームは大変だっただろうな、でも実績になり論文の1本でも書かれただろう。極端に珍しいケースだからメディアも扱ったのだろう、という感想です。どうしても実子に拘るというのは、私には理解できない領域です。
特別美談とは思いませんし、批判する気もありません。ただ普通、健常者でも40歳での出産は子育てが大変なのに周囲のサポートは不可欠だろうな…とは思います。私� �身内に関してはご指摘の通り、古い話です。今なら、どうしてもというなら産めるケースかもしれません。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:azami 投稿日:2011/02/25(Fri) 21:35
双極II型障害の妊娠および分娩後の管理:BPIIうつ病の妊娠・分娩後薬物治療
気分安定薬
抗うつ薬
抗精神病薬 http://m2fazami.blog26.fc2.com/blog-entry-1017.html
妊娠中の双極性うつ病の急性期と維持療法 http://m2fazami.blog26.fc2.com/blog-entry-1018.html表2 妊娠中の維持療法と予防療法:一般的考察
●胎児に対するリスクと,母体の病気を治療しなかった時のリスクの,バランスを考慮する
●可能ならば,抗うつ薬を避ける
●妊娠中に薬物治療が必要な患者の場合,単独療法でかつ,有効領域で最少の治療量を使う
●妊娠中のうつ病相の薬物療法を選ぶ際に,分娩後の気分エピソードの予防に役立つ治療を考慮せよ
●授乳の有益性は,睡眠不足による気分エピソードを誘発する増悪要因との,バランスに考慮する
●気分と睡眠状態の細心のモニターをする
●分娩後の睡眠障害には補助的治療で対応する分娩後双極性うつ病の治療
結論
これでおしまいです。少しでもみんなのお役に立てれば幸いです。
横レスです 投稿者:レイモンド 投稿日:2011/02/25(Fri) 23:36No.13068 管理人代理のレイモンドです。azamiさん、横レスすみません。>雨音さん、Yocaさん
お二人とも、少し感情的になられており、管理側の意見も問われているようですが、
現在多忙のため、レスができません。
こちらの姿勢表明については、少しお待ち頂くよう、お願い致します。そのレスを書いたら、このレスは削除しますので、このレスへのレス返しはなさらないようお願いします。
このレスは削除されました 投稿者:レイモンド 投稿日:2011/02/27(Sun) 12:59No.13073 管理人代理のレイモンドです。このレス
「No.13073」Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:Dallas 投稿日:2011/02/27
および、同じ投稿者による「No.13075」は、投稿者の依頼により、管理人が削除しました。
Dallasさん、対処が遅くなり、すみませんでした。
レス返しをazamiさんがしておられますが、どうぞご了承下さい。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:azami 投稿日:2011/02/28(Mon) 22:50No.13076 Dallasさん,貴重な体験談ありがとうございました。もちろん医学的には多数例で確実に成功しなければ確立したとは言えないけど1例でも成功があれば,望みがわきます。
これなど1例だけど,派手な介入をして母子とも一応健康に生まれたケースです。
Re: 双極II型障害の妊娠および分娩後の管理 投稿者:Yoca 投稿日:2011/03/03(Thu) 01:13No.13085 >雨音さん、レイモンドさん他今回は雨音さんに対して攻撃的になってしまい、申し訳ありませんでした。
今となっては反省しています。
当該書き込みについては削除したいと思っていますが、最初のazamiさんと私との間のやりとりは意義のあるものと考えていますので、みなさんの異議がなければ、スレ自体は残しておいて頂きたいのですが、どうですか?
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